【10/8更新】『こちらゆかいな窓ふき会社』(2020年読書記録)

アラフォー主婦の読書記録です。
2020年に読んだ本を記録していきます。

目次

2020年7月・8月読書記録

『こちらゆかいな窓ふき会社』ロアルド・ダール

あらすじ

以前はお菓子屋さんだった、おんぼろのへんてこな空き家。
そこに突然「はしご不要窓ふき会社」ができ、素敵でおかしな窓ふき3匹組がいた。
どうやって窓ふきをするのだろう??

★★★☆☆
『チョコレート工場の秘密』『マチルダは小さな大天才』などを書いた、ロアルド・ダールの作品。
107ページの短い作品です。
ユーモアたっぷりのお話で、ふふふと笑っていたら読み終わっていました。

『欲が出ました』 ヨシタケシンスケ

あらすじ

大人も子どもも、欲の出やすいすべての人へ―絵本作家ヨシタケシンスケの、
「深かったり浅かったりする」スケッチ解説エッセイ。
欲をまとって、よくできました!しいていうなら、くらしの知恵に。

「BOOK」データベースより

★★★★☆

ヨシタケシンスケさんのエッセイは、いつも楽しかったりしみじみとしたり
納得したりしながら読んでいます。

何か一つのジャンルですごく苦労してしまうと、自分の経験が逆にじゃまして、
リアルはこんなもんじゃないよ、みたいな
後ろ向きの気持ちになっちゃう。
そうなると、無責任な提案ができなくなる。

『欲が出ました』p131より

この言葉なんて、本当にわかるなあ。
私がこのブログで「暮らしの工夫」「子育ての工夫」を書くのは、
同じように大変な気持ちがある人の参考になれば嬉しいな、と思っているからですが、
その裏には「うちの子育て本当に大変だった。
今が一番かわいい、とか、イヤイヤ期なんて子どもはそんなもんと思ってるから
平気ですう、とか言われたけど、
うちは実際困ってますから!」みたいな後ろ向きな気持ちがあるんですなあ。

2020.8.18読了

『凍りのくじら』 辻村深月

あらすじ

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。
高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。
そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

「BOOK」データベースより

★★★☆☆

昨年から少しずつ読んでいる辻村深月さんの本。
今回は高校生が主人公ということもあってか、少し自分とは距離があるなあ・・・
と思いながら読み進めました。
でも、後半、それまで何となく引っかかっていた違和感がすっきりと解消されていくのが
ものすごく良かったな。
このすっきり感が、私が辻村深月さんを好きな理由の一つだと思います。

来月の新刊が楽しみだから。
そんな簡単な原動力が子どもや僕らを生かす。

『凍りのくじら』p139より

そう。そんな小さな簡単なことでも、その人にとっては
あと1日生きていようと思う力になる。
そんな気持ちを大事にした本屋をしたいなと思いました。

2020.8.2読了

2020年5月・6月読書記録

『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨

あらすじ

独り暮らしの姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。
業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか自分で
遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。
「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、
仕方なく片づけを始める。
夫も手伝うようになったが、さすが親子、
彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである―。
誰もが直面する問題をユーモラスに描いた長編小説。

「BOOK」データベースより

★★★☆☆

まるでうちの義実家のようだ・・・と思いながら
読み進めました。
なんであんなに捨てられないんだろう。
ここから新幹線と飛行機を使わないといけない遠い場所だから、
少しずついらないものは捨てておいてくれないかな・・・。
そう思っています。
でも、この小説を読んで、気持ちが少し変わりました。
物って、その人を表すものでもあるんですね。

「他人より自分の気持ちを大事にしろって、
口を酸っぱくして言われました」
「そうは言っても、言うは易し、行うは難しよね」
「多喜さんが教えてくれたんです。
まず、相手にわからないように、そっと深呼吸をして
自分の正直な気持ちは何だと自分に問いかけるんです。」

『姑の遺品整理は、迷惑です』p230より

遺品整理をするうちに、姑のいろんな面を知ることになった望登子。
そうやって、生きている側も心の整理をできるんだなと感じました。

2020.6.6 読了

『サリンジャーに、マティーニを教わった』 金原瑞人

あらすじ

「なんで自分は訳者ではなく、役者にならなかったのか?」
落語を聞きながら翻訳をするユニークな著者が、古今東西の「本」を縦横無尽に
語り尽くすエッセイ集!

「BOOK」データベースより

★★★★☆

絵本やヤングアダルト本の翻訳を多くてがけていらっしゃる、金原瑞人さんのエッセイ。
びっくりしたのが、金原瑞人さんは翻訳はできるけど英会話はものすごく苦手だとのこと。
最近は「読む」「聴く」「話す」「書く」の4技能が大事と言われますが、
全てにおいて秀でるというのは、難しいことなのかもしれないなと感じました。

小説は圧縮されていない情報であって、もともとベタベタに
ベタなものなのだ。
だから、小説に関して「行間を読め」というのは、基本的に間違っている。
すべてが行中に述べられているのだ。

『サリンジャーに、マティーニを教わった』p26

この言葉はありがたい。
行間を読むのが苦手な私と長男。
でも、小説を読むのは大好きです^^

2020.6.4 読了

『世界を、こんなふうに見てごらん』 日髙敏隆

あらすじ

子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。
おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。
言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。
昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。
これが、いきものを見つめる原点。
不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動学者がやさしい言葉で綴る
自然の魅力発見エッセイ。

「BOOK」データベースより

★★★☆☆

動物行動学者の著者によるエッセイです。
昆虫をとおして考えたこと、イリュージョンについて、死について。
さまざまなテーマで書かれています。
「青春と読書」という雑誌に連載されていたそうで、分かりやすい文章が中高生にもおすすめです。

自分の思った道を粛々と行けばいい。
人を説得しなくては、なんて思わない。
自分がそう思っていればいい、と思う。

『世界を、こんなふうに見てごらん』より p18

2020.6.3 読了

『家族シアター』 辻村深月

あらすじ

息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。
「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画、
親子共々忘れられない一年となる。
しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」)。
家族を描く心温まる全7編。

「BOOK」データベースより

★★★★ 4/5
家族にまつわる短編集です。
家族であっても、やはり他人。全てを分かりあうことはできないけれど、
外から俯瞰できる小説を読むことで「皆それぞれに想いがあるのだ」という
あまりにも当たり前だけど見落としがちなことに気づくことができました。

苦手でも嫌いでも、実音はここで、これからも暮らす。
嫌いな子がいても、三学期にはまた学校に行かなければならない。
六年生まで、その子たちとも同じ学年でずっと過ごすのだ。
やられたらやり返せ、とずっと思ってきたけど、ここに至って初めて気づく。
実音は実音で、やり返せないなりの努力を、懸命に、しているのだ。

『家族シアター』「孫と誕生会」より p338

2020.5.29 読了

『アーモンド』 ソン・ウォンピョン  八島暁子 訳

あらすじ

扁桃体が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、
ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。
母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」を
丸暗記されることで、なんとか“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。
だが、母は事件によって植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちになってしまう。
そんなとき現れたのが、もう一人の“怪物”、ゴニだった。
激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく―。
怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。

「BOOK」データベースより

★★★★★ 5/5

2020年本屋大賞 翻訳小説部門第1位を獲得した作品です。
内容は少し重いのですが、文章がシンプルですっすっと読め、最後に希望を感じることができました。

人生は、そのときそのとき、いろんな意味を味わわせてくれながら、
ただ流れていく。

『アーモンド』P257

いいことも悪いこともあるけれど、自分自身が感じることのできる範囲で
ぶつかっていきたいです。

2020年5月23日 読了

『僕らのごはんは明日で待ってる』 瀬尾まいこ

★★★☆☆(好みかどうか5段階で表します)

兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。

けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた
天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。

やがて家族となった二人。

毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。

「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。

「BOOK」データベースより

文庫本・紙媒体でページ数248ページ。
1週間ほどかけて、少しずつ読みました。
休校中で子どもたちもいるので、なかなか進まなかった・・・。
でも、ちょうどいい長さだったな。

世の中知らんほうがええことのほうが多いで。

『僕らのごはんは明日で待ってる』p100

主人公の亮太が一人でタイ旅行のツアーに参加した時一緒になった、
大阪のおばちゃんの言葉。

なんでもかんでもオープンになってしまう最近の流れに疲れた私に、
ぱかーんと突き抜ける言葉でした。

2020年5月19日 読了

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