MOE第6回絵本屋さん大賞「パパママ賞」第1位の作品です。
『なきごえバス』
『なきごえバス』って、どんなおはなし?
はるちゃんとこぶたちゃんが、箱といすを持ってきました。
なきごえバス、はっしゃしまーす!ぶっぶー
ごじょうしゃの方は、ないてくださーい。
にゃあ~
おや、だれかな?
わんわん
おや、だれのこえ?
けろけろ こけこっこー ぱおーん
どんどんふえる、動物たち。
はるちゃーん わたしも のせてー
おや?さいごに聞こえてきたのは、だれのこえ?
著者紹介
江頭路子(えがしら みちこ)
関連リンク
→公式ホームページ テンキアメ

→出版社さんの特設サイト
『なきごえバス』の、ここが楽しい!
にゃ~
わんわん
鳴き声と共にやってくる、いろんな動物たち。
どのこも、とっても愛くるしく見ているだけで幸せな気分に浸れます。
最初のなきごえは、ぶたさんの「ぶっぶー」。
出発進行!とぶたさんの鳴き声をうまく掛けてますね~。
そのあとも、
にゃあにゃあ わんわん けろけろ こけこっこー と
楽しい鳴き声が続きます。
のりもの絵本なのですが、子どもさんが大好きな音の絵本でもあります。
のりもの絵本というのは、けっこう写実的なものも多く、
「ちょっとつまらないなあ~」と思うママも。
そんなママでも楽しめてしまうのも、この絵本のすてきなところ。
表紙からして、イキイキとした表情と鮮やかな色合い、
そして生命力にあふれた登場人物たちに釘付けです。
お話としては、順番にいろんな動物が登場して
みんなでバスごっこを楽しむというシンプルなお話です。
でも、丁寧に描かれた絵はどのページもすばらしく、飽きさせません。
猫ちゃんは帽子をかぶっているけど飛ばされちゃったり、
犬さんはバナナを持っていて、みんなで分け合って食べたりします。
それぞれの動物の動きを見ていくのも楽しいですね。
まる的発見!
最初から最後までの流れが、ひじょうによく考えられているお話だなと思います。
最初はただの箱があるだけ。
その箱を使って、バスごっこ。
で、もう一度表紙を見てみましょう。
お客さんが増えていくたびに、バラバラだったはこと椅子が
一体化してバスの箱になり、
本当のバスになってバス停もできて長い長い道をとおっていく。
そして最後に元の箱と椅子にもどって・・・
最後の最後は・・・裏表紙までしっかり見てくださいね。
裏表紙は、お昼寝しているはるちゃん。
そう。ぜんぶ夢の中での出来事なんです。
最初の箱から、だんだんお客さんがふえて本格的なバスの運転手さんになって・・・
という、時間と空間のイメージの広がり方がすごく自然です。
読んでいて全く違和感も感じません。
こういう絵本は、子どもさんの趣味と合うと本当に何度も読みたがりますね~。
うちではいつも3回で1セットです♪
そうそう、昨日はえがしらさんの新刊の発売日でした!
それが、こちら。じゃーん!
『はるかぜさんぽ』
予約はしているものの、まだ取りにいってません。
表紙が本当に春らしくて、素敵ですね♪
『なきごえバス』も春から夏にかけて読むのがちょうど季節的にも合っています。
これからの季節、ぜひ子どもさんと楽しんでくださいね!
注意)絵本の表紙、見開きの写真は、出版社さんに許可をいただいて撮影、掲載しています。
転載等、一切お断りいたします。
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