最近、やたらと「じぶん!じぶん!」と自分主張のはげしい、とっくん。
2歳6か月なので、いわゆる「魔の二歳児」「反抗期」「イヤイヤ期」。なのかな?
いえいえ、「自立期」なんです。
なんでも自分。自分のものがどれかも、きちんとわかっているんです。
『わたしの』って どんなおはなし?
大きいおちゃわんと、
中くらいのおちゃわん
そして、小さいおちゃわん。
わたしの どれかな?
ちいさいおちゃわん わたしの。

注意)絵本の表紙、見開きの写真は、出版社さんに許可をいただいて撮影、掲載しています。
転載等、一切お断りいたします。
おおきい はぶらし
ちゅうくらいの はぶらし
ちいさい はぶらし
わたしの どれかな
あっ
くだものもあるね。
これも、小さいのがわたしの・・・?
『わたしの』の ここが楽しい!
「わたしの」「ぼくの」と自分がものを持っているということがうれしい、2歳ころ。
この絵本の中に出てくる「わたし」の、「これはわたしの」という時のうれしそうな顔と、
次男とっくんが「じぶんの」「とっくんの!」と言う時の顔が重なります。
この絵本を読んでいると、まだ「自分」というものがあまり分からず、
支援センターなどでおもちゃをとつぜん奪われてもぽかーんとしていた1歳代のとっくんと、
おもちゃを取られて「これはぼくの!」と泣く2歳のとっくんを思い出します。
「わたしの」「ぼくの」という気持ちがめばえてくるということは、
自分と他人はちがうもの。
だんだんと世界の境界がはっきりしてくるという成長の証なのかもしれません。
そして、自分のもの、自分のきもちに気がつけるようになってから、
他の人のもの、他の人のきもちにも気がついていけるようになるのだろうなあと思います。
そのあたりがまだ不安定な「わたし」。
大きいものは、お父さんの。
中くらいのは、お母さんの。
小さいのは、わたしの。
いやまてよ。
このくだものは・・・・
最後のオチに思わずクスっとしてしまいます。
やっぱそうよね、まだまだ発展途中。
こんなもんよ~
すず的発見!
「わたしの」「ぼくの」と自分のものを探せる楽しさ、
そして
「ぼくのものは、ぼくのもの。
あなたのものも、ぼくのもの・・・?」
という、2歳ころの子どもの姿がとてもよく描かれた絵本でした。