ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~感想・解説

当ページのリンクには広告を含みますが、感想などは正直に楽しく書かせていただいております(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠

北鎌倉の小さな古書店「ビブリア古書堂」の店主・栞子が解き明かすのは、
その本にまつわる秘密と謎。
高校生の読書にもおすすめの、実在の古書や名作が登場するミリオンセラー!
『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延)の感想を書きました。

目次

ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~ あらすじ

祖父から父、そして栞子へと
受け継がれてきた、
北鎌倉でひっそりと営業している古書店
「ビブリア古書堂」。
栞子の観察眼、そして本への並々ならぬ情熱で解き明かされる謎と秘密。

2011年の発行以降、大人気の
ビブリオミステリーシリーズの第一作目です。

著 者 三上延
出版社 アスキーメディアワークス
発売日 2011年3月25日
ISBN 9784048704694
Kindle Unlimited 読み放題対象(2024.10.7現在)
Amazon Audible 対象外(2024.9.17現在)

大人気ビブリオミステリー 『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズについて

三上延さんによる、
『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ。
2011年の第一作目発行以来、
累計発行部数700万部突破の、
大人気ビブリオミステリーです。

実在する本にまつわる謎や秘密を、
ビブリア古書堂の女店主である
篠川栞子が解き明かしていきます。

第一巻では、

・夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
・小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
・ヴィノグラードフ,クジミン『論理学入門』(青木文庫)
・太宰治『晩年』(砂子屋書房)

この4冊が出てきます。
4冊にまつわる謎解きが進んでいくと同時に、
なぜか入院している栞子の身辺に関する秘密も
解き明かされていきます。

ゆい

大好きな本にまつわる謎解きが面白いのと同時に、
栞子さんに関する謎が分かっていくのも楽しい!

最新刊は、こちら↓2024年3月23日発行

第一話・・・夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)に書かれたサインの謎

栞子さんがどんな謎を解いていくのかというと、
第一話の『夏目漱石全集・新書版』。
もう一人の主人公・五浦大輔の
亡き祖母の蔵書に関する謎です。

大輔の祖母は読書好きで、
たくさんの本を持っていました。
その祖母の亡きあと、蔵書の一つである
『夏目漱石全集・新書版』のうち、
『第八巻 それから』の見返しの右側に

「夏目漱石
田中嘉雄様へ」

と、書かれているのを大輔の母が発見。

本物だったらすごい!と言う母に頼まれ、
大輔はこの本を購入したと思われる
「ビブリア古書堂」に、
査定してもらうために訪れます。

まあ、本物なわけなだろうな~というのは
分かるのですが、
この「田中嘉雄」という人物が、
後々まで鍵を握ることに・・・。
栞子さんは、この本を見てサインは偽物、と
すぐに見抜き、このサインはおばあ様が書いたのでは?と推理していきます。
祖母の名前は五浦絹子。
「田中嘉雄」との関係は・・・?
謎はまだまだ続きます。
さて、栞子さんの推理は当たっているのか・・・。

ゆい

この他にも、オフィシャルガイドブックやコミックが発行されています。映画やドラマにも!

『ビブリア古書堂の事件手帖』感想

以前から気になっていたこのシリーズ。
本好き、本屋好きな身としては、読んだら
はまるだろうなあ・・・と思いつつも、
もう既に10冊以上出ているので、
追っかけるのが大変かなとも思っていました。

知人から勧められ読み始めましたが、
見事にハマってしまいました・・・やっぱりね 笑

実在する本にまつわる謎で、親しみやすい

「ビブリア古書堂」でアルバイトを始めた、
五浦大輔と、ビブリア古書堂の女店主である
篠川栞子。
この2人が主人公で、本にまつわる謎と秘密を
解き明かしていきます。

主に解き明かすのは栞子さんですが、
入院中のため実際にお客さんとのやり取りは
五浦大輔が担当。
謎を解いて行く時には実在の古書や名作が
たくさん登場します。
夏目漱石 や 太宰治 などと言った近現代文学の本がたくさん出てくるのですが、
私はあまり読んだことがない本ばかりかな。
でも、作者を知っているし他の本は読んでいたりするので、
この本も読んでみたいなと思わせるものが
いろいろ出てきました。

本の内容に関する謎ばかりということでもなく、
持ち主の悩んでいることだったり秘密だったりを
解き明かしていく、いわゆるコージーミステリー。
栞子さんは入院しているのですが、
本を売りたい、査定して欲しいと思ってきた人のちょっとした仕草や言動、
そしてその本を見ているうちに謎を解いて
いってしまうというのが、とても面白かったです。

私には気がつかないようなところが
たくさんあって、
栞子さんが分かったような様子でも
「?何を分かったというのだろう?」と
よく分からぬままに読み進めていくことが多かったです。
観察眼ないなあ・・・。
最後の謎解きだけは!なんとなくそうかな?という予感はしていて
やっぱりね!とニンマリ。
ものすごく奇抜な謎というわけでもなく、
これは私も充分に楽しめるのでは?と感じました。

さくさくと進んでいくので、あっという間に読み終えました。
読後感もスッキリ。
最後、パッと霧が晴れたような感じで終わりました。
もう2巻を注文してしまいました!
次も楽しみだな。

『ビブリア古書堂の事件手帖』の次は、こちらを。

『ビブリア古書堂の事件手帖2

とりあえず、栞子さんの入院の謎は1巻の最後に解け、一応完結はしています。
でも、これ、シリーズで10冊以上ありますからね・・・。
次はどんな本が絡んでくるのかな?という
ワクワクが強くて、もう2巻目を購入済。

『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』

こちらは、カフェすみれ屋の一角の古書スペースを担当している紙野くんが、
さまざまなお悩みに関する本をお客さんに差し出していく物語。
青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』と似た感じの構成ですが、
こちらはカフェすみれ屋のご飯も、ものすごく美味しそうで楽しめます。

ゆい

全3巻。こちらも続きが気になって、サクッと読めました!

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