ドラマ化決定!
深田恭子さんや田中圭さんの出演が決定している『A2Z』。
地上波ではなく、Amazonのオリジナルドラマです。
放送は2023年2月3日0:00から独占配信。
とても楽しみです♪
ドラマ放送開始まで待てなくて、『A2Z』原作本を読みました。
今回はそのあらすじと感想を書きます^^
あらすじ
夏美は老舗出版社で働く30代。
年下の郵便局員・成生と恋に落ちた。
同業者の夫・一浩は、女子大生の本宮冬子と付き合っている。
「夏美とは別れたくない」という夫だけど、
恋人のところにしょっちゅう行ってしまい、
家にはなかなか帰ってこない。
夏美も恋人の成生との関係を楽しみながら、
出版社の編集者として仕事にまい進する毎日。
あるべき男女関係をぶち壊しているように思われるかもしれないが、
今の私たちには、これが形――。
山田詠美さんについて
1959年生まれ。
明治大学文学部卒業の小説家・漫画家。
代表作に
・『ベッドタイムアイズ』(第22回文藝賞)
・『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』(第97回直木賞)
・『A2Z』(第52回読売文学賞)
・『風味絶佳』(第41回谷崎潤一郎賞)
・『生鮮てるてる坊主』(第42回川端康成文学賞)
などあります。
ドラマ『A2Z』情報
・Amazonオリジナルドラマ
・2023年2月上旬配信開始予定
・主要キャスト
森下夏美・・・深田恭子
森下一浩・・・田中圭
坂上成生・・・片寄涼太
感想・心に残ったフレーズ
考えてみれば、恋愛小説の主人公は、いつだってその気だ。
『A2Z』p108
照れることを知らない。私たちは照れる。けれど、そうしながらも、
主人公の役をおりない。
読む前は「浮気・不倫」というものは
許されるものではないだろうな・・・と
設定に関してあまりよい印象は持ちませんでした。
でも、いざ読み始めると、
登場人物たちのやり取りや心の描写が、とても繊細で面白かったです。
たとえば高校時代からの親友、今日子とのやりとり。
ナツ、あんた酔ってる。その学生みたいな貧乏な恋に酔ってるのよ」
『A2Z』p46
「そうだよ。酔って何が悪い。
恋のはじまりに酔わなくちゃ嘘じゃん。
こんなこと、パシッとなかなか言えないです。
こんなふうに言い合える関係にある女友達がいるのって、
あこがれる。
夫・一浩とのケンカの場面なんかも、とてもうまくて、
結局この二人は相性いいんだろうなあ・・・と思ったり。
流れるように話が進むので、さらっとした印象で
読みやすかったです。
本来、夫とは愛すべき味方であるべきなのだろう。
『A2Z』p225
でも、私には、それだけではつまらない。
彼は、愛すべき敵にもなれる人。
同業者ですし、こういう風に刺激しあえる夫婦ってことなんですね。
本好きな私には、出版社勤務というのもまた楽しかったな。
新人作家さんの次の作品をめぐっての
出版社同士の戦い?も知ることができました。
結局のところ、人間には、天使の部分も悪魔の部分もあって、
割り切れることばっかりではないよな・・・と感じます。
最後のページは、切なさでいっぱいになりました。
今回はドラマ化の話を知ってから読み始めたので、
深田恭子さんや田中圭さんを常に想像していました。
仕事に恋にどんどん突き進む夏美、
深田恭子さんが演じるにぴったりだな!とか、
夫の一浩も、
浮気してることを妻に言ったり
調子のいいことを言ってみたりしているところ、
夏美とケンカしているところも
田中圭さんの雰囲気がとても合う気がします。
郵便局員・成生とは、とても美しい場面になるだろうなあ…と
楽しみになる場面がいくつも!
他のキャストの方はまだ発表されていないようですが、
誰が合うか、考えるのも楽しいですね。
以上、『A2Z』の読書感想でした!