『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』【読書感想】

灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法

灘中・高から東大・マサチューセッツ工科大学(MIT)に進学した前田智大さんの
勉強法や中学・大学受験記を読みました。
2022年7月発行の新刊です^^

目次

著者の紹介:前田智大さんとは?

1995年生まれ。
株式会社Mined共同創業者、代表取締役。
灘中学・高校から米マサチューセッツ工科大学(MIT)に進学。
2018年MIT工学部電子工学科卒業。
2020年MIT Media Lab修士課程を卒業。
大学院在学中に、ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏の
「孫正義育英財団」に応募し選抜された。
2020年に帰国後、株式会社Minedを起業し、現在は小中学生を対象とした
オンライン教育サービス「スコラボ」を開発運営しながら、講師も務めている。

『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』プロフィールより

小学校~灘中・高~MIT時代

父は高卒、母は短大卒という家庭で育った筆者。
双子の弟さんがいて、公文や宿題など、二人で勝負しながら勉強していたようです。
ご両親は、勉強の手助けは一切しなかったそうです。
賛否両論あるかと思いますが、筆者は、あの時助けてもらっていたら
何かにつけ両親を頼る子供になっていたに違いないと述べています。
自力でがんばる習慣をつけることで、学習速度を自分であげる能力が身についたそうです。
子どもの性格にもよりますが、筆者にとってはプラスに働いたようですね。

小学校4年生から塾に通い出した筆者でしたが、当初の成績は真ん中のクラスの下のほう。
灘中受験をするなど想像もしていませんでした。

その後、勉強への取り組みを変えてくれた先生との出会いなどから、
灘中受験を意識しだし、反対されても行きたいと言う気持ちが芽生えたようです。

灘中に合格、その後灘高を経て、東大・MITへと進学。

小学生時代の勉強がゲーム感覚だった時期を経て、
原理原則を考えた勉強法に至った時期まで
筆者の考えがどのように深まっていったのかがよく分かる書籍です。

解けなかったところは、何ができていないのかをじっくり究明。
解答・解説を読んで、その意味が完全に根本から理解できていないと
少しでも感じれば、理解できるまで、とにかく頭を絞りました。

『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』p73



また、この小学校から灘中・灘高校そして大学受験に至るまでの
各時代の勉強のポイントが書かれています。
例えば、小学校中学年から高学年のポイントとして

  • 勉強が好きという気持ちをできる限りキープ
  • スパルタ式の塾には功罪両面あり
  • ゲーム感覚の時期はレベル調整に注意
  • 自分だけの目的ができるとワンステップ上に登れる
  • 自分の意志で選んだ挑戦に「失敗」はない

などなど。
保護者からのQ&Aも、とても参考になりました。

MIT時代の学生生活のお話もとても面白く、
個性派ぞろいの学生さんばかりで
我が家の長男に合いそうな学校だなあ・・・なんて考えながら読みました。

頭のいい人は原理原則から考える

著者が考える頭の良い人は、「原理原則から考える人」だといいます。
では原理原則から考えるとはどういうことか?

勉強法を例に挙げると、最も暗記を大事にするべき教科は英語.

一方数学はその逆で、覚えるよりも理解することを優先すべき。

例えば、知識は英語で言うとknowledgeであるという決まりは覚えなくてはいけません。
対して、数学の1に1を足すと2になるという決まりは、考えれば理解できます。
ですから、なぜこうなるのだろうと考えて理解するのが、数学の理想的なアプローチ。
原理原則に沿ったアプローチです。
しかし、数学では考えて理解するのではなく「公式を丸覚え」することがよく起こります。
この「公式の丸覚え」は、原理原則に沿っていない勉強法なのだと筆者は言います。

たくさんの英単語をひたすら覚えたり、
数学の公式を一つ一つ「なぜそうなるのか」まで掘り下げるというのは、
とても地味な作業です。
それでいて、最初のうちはなかなか点数に反映されません。
しかし、理解が深く緻密になるため、
学年が進んで学びの内容が高度になってきた時、応用力として発揮されます。
だから、原理原則に沿った勉強法が重要で、頭の良い人は原理原則から考えるのです。

この原理原則思考は、これからのAI時代に必須の考え方だとも。
現時点では、AIは新しいことを生み出すことはなかなか難しい作業です。
どちらかというと、パターン認識が主な機能。
データからパターンを見出す能力は、「詰め込み学習」と同じ。
人間がそれを行ったところで、AIに負けてしまいます。
でも、

「今、これがないから、これを作ろう」と新規の決定をする、
理由をつけて行動に移す。
それは、原理原則から考えられる、人間ならではの能力なのです。

『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』p27

この能力を生かせば、AIともうまく付き合っていけそうです。
原理原則を大事にした勉強法は、未来につながっていくのですね。

物事に興味と関心があるかどうかが最大のポイント

物事を原理原則から考えられるかどうかは、
物事に興味と関心があるかどうかが最大のポイントであると、筆者は言います。
興味とはすなわち、「もっと知りたい」「本質を探究したい」という気持ちにほかならず、
目的意識や興味を持てるか否かは、
高い思考力や深い理解、つまり「真の知識に至れるか否か」の分岐点。

学校の勉強に限らず、身の周りで起こる事象すべてに対して、
好奇心や探求心を持っているかどうかです。
目の前のテストの点数にプレッシャーを感じると、
短絡的な学びがもっともよいと感じるのですから。

『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』p31


しかし、日本の教育環境で、子どもたちに興味を持たせることは至難のわざ。

そこで、筆者は子どもたちの興味に応えて伸ばす、
オンライン教育サービスを作り、経営しています。
先ほどのぞいて見ましたが、

  • ゲームで量子コンピューターゲームの世界へ
  • ハリーポッターで学ぶイギリスの文化
  • 身近なものでマジック
  • 起業家になろう ビジネスのしくみクラブ

などなど、100以上のクラスがあり、おもしろそうだな!と
興味をそそられるものもたくさんありました。

個人的には素数に関するクラスが気になるな・・・
子どもと一緒に受けたいです!

まとめ

受け身で知識を得るだけでなく、自分の頭でたくさん考えていくことが
大事なんだと思います。
詰め込みが良くないというよりは、詰め込みだけではもったいないと感じました 。

この書籍は、細かいハウツーとしての勉強法を伝えるものではないと、
筆者は言います。

学びを見つめ直す視点をお伝えし、
学びについて考えるきっかけを作りたいと思っています。

『灘→東大→MITに合格した私の「学びが好きになる」勉強法』帯より

子供たちの可能性を信じておおらかに見守り、
学ぶとはどういうことかを一緒に考えていきたいと思いました。

筆者の経営運営するすコラボはこちら>>>スコラボ

ゆいの評価

【読みやすさ】 ★★★★☆
【実践しやすさ】★★★☆☆
【満足度】   ★★★★☆
【総合評価】  ★★★★☆

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