大人になると、どうしても「こっちのが大きい」「こっちのが高い」
「こっちのが早いからいい」
「長い・・・勝った!!」なーんて思いがち。
でもでも、子どもって「比べること」それだけを楽しむことができます。
くらべて楽しんで、それだけで幸せ。笑っていられるんです。
この絵本も、そんな「くらべっこ」を楽しむお話です。
『ねずみさんのくらべっこ』
『ねずみさんのくらべっこ』って、どんなおはなし?
太っちょネズミとほそっちょネズミがくらべっこ。
どっちが大きいか、くらべっこ。
風船、どっちが大きい?
あ、太っちょネズミさんの風船大きいなあ!
って・・・あれ?
鳥が飛んできて、ぱん!・・・割っちゃった。
くらべっこ くらべっこ。
どっちが高いか、くらべっこ。
太っちょネズミさん、たくさん積み木つんだね~!
高い高い!
って、あれ?
あらら。くずれちゃった・・・
『ねずみさんのくらべっこ』の、ここが楽しい!
ねずみさんが くらべっこしてる。
どっちの風船が大きいかなあ。
そう言うと、次男とっくん(2歳7ヶ月)は、太っちょネズミさんの持つ
大きな風船を指さします。
でも、あれあれ?
ページをめくると、風船は割れてしまってほそっちょネズミさんの風船のほうが大きくなるんですね~。
大きいと思ったら・・・・
高いと思ったら・・・・?
比べて、大きいと思ったほうがなくなったり、高いと思ったほうが低くなったり。
意外な展開に、とっくんは大喜び。
比べることそのものをよろこんでいました。
くりかえされるくらべっこと、予想外の展開。
次は何かな?次は?というワクワク感をさそって、どんどん先へと読み進めていけます。
そして、読んだあとにはこんなおもちゃで遊んでみたり。
(うちのと同じものは見つからなかったので似たようなやつです)
高く積んで、がしゃーん!と壊して満足そうにしていました笑
すず的発見!
大人って優劣をつけたくなりますよね。
家の中でも兄弟間で勝ち負けをきそったり、学校でも社会でも。
それが悪いとは思いませんが、小さな子供さんにとっては勝ち負けをきそうなんてことよりも
「くらべる」こと自体が楽しかったりするんだろうな。
大きいと思ったのに違うとか、
こっちのほうが早いと思ったのに~!!とか、
自分の予想したものとは違う結果になることをおどろいたり、楽しんだり。
そこに新たな発見があることそのものがいいのだなって思います。
子どもたちとこの絵本を読んでいると、そんな単純な楽しみを思い出すことができて
私までなんだか子どもに戻ったみたいな気持ちになれました♪
注意)絵本の表紙、見開きの写真は、出版社さんに許可をいただいて撮影、掲載しています。
転載等、一切お断りいたします。
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