~楽しく読むことが最強~『東大生の本棚』【高学年・中学生におすすめの本】

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以前、こんな記事を書きました。

いろんな本がのっていてとても楽しく参考になる本でしたが、
最近読んで、同じく本選びの参考になった本を紹介します。

『東大生の本棚』西岡壱誠:日本能率マネジメントセンター
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こちらは『東大読書』で人気の西岡壱誠さんが書かれた本です。


『東大読書』は18万部を超えるベストセラーになりました。
読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

『東大生の本棚』では、
Part1:東大式「読解力」と「思考力」を鍛える本の読み方・選び方
Part2:東大生100人が選んだ「読解力」と「思考力」を鍛えるブックガイド

という2部構成になっています。

この記事ではPart2のブックガイドから、
小学生時代に読んだ本を3冊、
中学生時代に読んだ本を3冊ご紹介します。

他にも、高校生時代、大学生になってから読んだ本のリストがあるので、
気になる方はぜひ読んでみてください。
それではいってみましょう!

目次

東大生100人が選んだ小学生時代に読んだオススメ本

では、ここからは小学生時代に読んだオススメ本を紹介していきます。
どちらかというと、高学年向けの本です。
が、大人でも面白いものばかりですよ!

『キノの旅』

小学生のキノが、言葉を話す二輪車(バイク)と
さまざまな国を旅する短編集です。
今年で20周年。特設サイトありました↓
テレビアニメにもなってるんですね!

https://kinonotabi.com/

『東大生の本棚』では、このように書かれています。

小学生から読める!
「民主主義」「科学革命」「愛と正義」

『東大生の本棚』p87

キノが旅する国は「嘘つき達の国」「多数決の国」
「仕事をしなくてもいい国」なんて国があり、
そこにキノと二輪車が三日間滞在するという物語。
短編集なので読みやすいみたいですね。
私は読んだことがなかったので、早速図書館で予約しました。

『精霊の守り人』 上橋菜穂子

精霊の卵を宿した皇子、チャグムを守る女用心棒バルサの物語。
圧倒的な世界観で大人にも人気です。
ドラマ化もされましたね。
著者の上橋菜穂子さんは、文化人類学者でもあります。
2014年には「国際アンデルセン作家賞」を受賞されています。

上橋菜穂子さんの作品だと、『獣の奏者』が
子供向けの「講談社青い鳥文庫」から出ています。
全8巻完結済み。

こちらも子ども向けの「角川つばさ文庫」からは、
『鹿の王』が現在刊行中。
3巻まで出ています^^

『ブラック・ジャック』 手塚治虫

言わずとしれた手塚治虫のマンガですが、
私の周りではあまり読んだという話を聞きません。
男子のほうがよく読んでいる印象がありますが、
どうでしょうか。

天才外科医のブラック・ジャックが、
高額な医療費を要求し、様々な症状を治療していきます。

ブラック・ジャックがアンチヒーロだからこそ
描ける人間の「光と闇」が
この作品のおもしろさ

『東大生の本棚』p100

東大生は、ブラック・ジャックに出てくる人物の行動が
正しいか・間違っているか、を
議論にすると書いてありました。
そうやって思考力を深めていくのですね。

大学生でなくても、小学生のうちから、
いろんなことを家族で話すのは
思考力を深めるのにとてもいいと思います。

ゆい

先週、我が家で散歩の時に話していたのは、
「ブラックホールに吸い込まれた人間は
どうなるのか?」です。

次男

正解が分からなくても、
みんなで話をするのが楽しいよ!

東大生100人が中学生時代に読んだオススメ本

『坂の上の雲』 司馬遼太郎

長男が小6の今、ぜひとも一緒に読んでみたい司馬遼太郎。
どれがいいだろうか・・・と考えていたところでした。

『坂の上の雲』は、秋山好古・真之という日露戦争を勝利に導く兄弟と、
俳人の正岡子規という3人を中心とした物語。
家に夫が読んでいたものがあるのですが、
版が古くて読みにくいため、新装版を購入予定です。

ゆい

児童書も新装版があるときは、新装版を読むのがおすすめ。
フォントや文字の大きさなどでも、
読みやすさが全然変わってくるよ!

『イノサン』 坂本眞一

フランス革命時に、「ギロチン」を発明した死刑執行人、
シャルル=アンリ・サンソンの人生を描いた物語。

世界史で習っている出来事が、一体どういう意味を持つのか?
その出来事に立ち会った人々は、一体どういう気持ちだったのか?
このマンガを読んで、矛盾と悲劇に彩られた彼の人生を知ることで、
そんな「学問の裏側」を知るきっかけになります。

『東大生の本棚』p130

教科書は、事実をコンパクトにまとめてあり、
それはそれで分かりやすいのですが、
これまで生きてきた人々の感情までは分かりにくいですよね。
マンガは、そういった感情や心理を読みやすいです。
社会や歴史に興味がないなあと感じる方は、
まずはマンガから読んでみるといいかもしれません。

『先生はえらい』 内田樹

この本は、「先生はえらい。何一つ教えてくれなくても、えらい」
という内容のようです。
中学生だと読みそうにない内容ですが、西岡さんはこう書いています。

「どんな先生からでも学ぶことができる」
「学べるか学べないかは、自分次第なんだ」

『東大生の本棚』p134

それを教えてくれるのが、この『先生はえらい』なんだと。

私も読んでみたくなって、図書館に予約しました^^

東大生の自宅には、どんな本があったのか?

「どんな本を読ませれば、子どもの将来に役立つんだろう?」
「子どもの頃に読み聞かせた本の種類で、
その後の人生が左右されたりするんだろうか?」

子育て中の親御さんならば、
一度は考えたことがあるのではないかと思います。
しかし、実際に東大生にアンケートを取り、
読書に関して取材をした結論としてお伝えしたいのは、
「この本を読ませればいい!」というような本はありません。
むしろ、「こういう本を読みなさい」と
親が子どもに本を押し付けてしまうことこそ、
やってはいけないこと
なのです。

『東大生の本棚』p21より

私も、「ゾロリばっかりじゃだめなのかな?」
「将来、簡単な本やマンガばかりを読んでいるんじゃないか?」と
不安に思ったことがあります。
マンガっぽいものって、
読書なのに学力に結びつかないのかなあって思ったりしますもん。

では、本好きな東大生の子どもの頃の自宅には、
どんな本があったのか?

ある法学部の生徒は、「アラカルト方式で『どの本を選んでもいい』という
本棚があったのが良かった」と言っていました。
図鑑も絵本も、時には大人向けのものも全部詰まっている本棚です。
文化系の本も理科系の本も、マンガも小説も全部そろった
「オススメの本が並んだ本棚」を親が用意してくれたのが
非常にありがたかった、というのです。

『東大生の本棚』p24より

我が家もこのタイプです。
一つの本棚に集めているわけではないんですが、
家の中にある本はほとんどが誰でも読めます。
以前書いた記事(東大生が小学生時代に読んだ本)で
開成中学の柳沢校長先生がおっしゃっていた、「撒き餌」ですね^^

もちろん、年齢的にまだ読まないほうがいいだろう、という
表現のあるような本は置かないようにはしています。
でも、こんな本もあるんだ!という発見が、
次の読書や興味へとつながっていくのではないかと。
ちなみに、長男は私の愛読書『猫mix幻奇譚とらじ』という
田村由美さんのコミックを私の本棚から発見し、よく読んでいます^^

子どもを読書好きにするには、押しつけずに一緒に楽しむ!
そういうことなんですね!

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